STORY

稲泉農園の「山ぶどう」

山ぶどうは古事記、日本書紀の時代から、食用・薬用としても用いられた、日本列島にのみ自生する固有種です。私はこの山ぶどうの効能や歴史に魅せられ、日本各地の自生地やワイン用栽培地をあちこち巡り歩きました。

そして、風味や色合いがもっとも良いと思われる苗を選別し、裏山で10年間コツコツ試行錯誤を重ね、ようやく思い描くぶどうが収穫できるようにまでなりました。健康食品としても高い評価を得ている「山ぶどう」は、当農園の思い入れが詰まった作物です。

秋、実が熟す時期の葉の紅葉は息をのむほど美しく、毎年感動を与えてくれます。そんな「山ぶどう」の滋味あふれる命の味を、ご賞味ください。

農園主:稲泉修

【山ぶどう豆知識】

山ぶどうは日本にのみ自生する固有種で、1万年以上前の縄文時代の遺跡からも発掘されています。古事記・日本書紀にも記載されており、長く伸びるツルを生命の象徴と見なし、当時は聖なる植物として捉えられていたようです。

ぶどうの産地・山梨県勝沼市には「ぶどう寺(大善寺)」と呼ばれるお寺があり、行基作と伝えられる古い薬師如来像が安置されています。そして、その手には、なんとぶどうが握られているのです! 病気を治す仏様である薬師如来も、きっと山ぶどうの薬効に気付いていたのでしょう。

栄養的にも、ポリフェノールを始め、ビタミン、鉄分を豊富に含んだ、優れた健康食品です。